転職サービスの仕組みは”3つ”だけ!自分にあったサービスの選び方を解説
よくある失敗パターン
2つの失敗例- 1.一つだけしか登録していない
- 2.周りからおすすめされたサービスを使う
1つのサービスで転職活動するのが危険な理由
1. 広告掲載 | 2. 成果報酬 | 3. サブスク | |
主なサービス | 転職サイト | 転職エージェント | スカウトサービス |
単価 | 30〜50万円 | 100〜150万円 | 5〜10万円 |
支払うタイミング | 掲載時 | 入社時 | 月額制 |
※単価は企業が支払う費用の平均金額
- 求人の公開期間は4週間。20代の登録者が6割を占め、50万円のプランで募集をすると30件くらいの応募が見込める。
- 求人の公開期間は半年間。20代の登録者が6割を占め、月額5万円で半年契約(30万円)が最安プラン。スカウトの返信率が3%なので、100件送信して3件の応募が見込める。
このように企業は採用要件に応じて手法を検討し、最終的に1つか2つのサービスに絞って採用活動を行います。そのため、1つのサービスだけで転職活動をしていた場合、機会損失をし続けていることになります。
転職成功者の多くは、3つ以上のサービスに登録しているというデータもあります。
人によって利用すべきサービスが違う理由
主なサービス | 転職サイト (広告掲載) |
人材紹介 (成果報酬) |
スカウトサービス (サブスク) |
---|---|---|---|
応募条件 | 未経験向け | 経験者向け | 経験者向け |
対応エリア | 全国都道府県 | 全国主要都市 | 全国主要都市 |
職種 | 営業 管理部門 サービス |
営業 管理部門 エンジニア |
エンジニア デザイナー 管理部門 |
業界 | 全般 | 全般 | IT・WEB系が中心 |
会社規模 | 中小がメイン (一部大手) |
大手がメイン (一部中小) |
スタートアップ がメイン |
ポジション | スタッフ リーダークラス |
リーダー マネージャークラス |
リーダー マネージャークラス |
※傾向が強く出ている要素を抜粋しています
例えば、経験の浅い方が転職エージェントに登録したとします。希望の求人はたくさん見つかりますが、応募条件をクリアできずなかなか選考は進みません。
一方で、経験者が転職サイトに登録をしても、希望のポジションや年収を満たす求人には、なかなか出会えないでしょう。
転職サイトの仕組み
採用企業が求人情報をWEB上に公開する際に料金を支払う採用手法(※1)。営業・サービスや管理部門系の職種で全体の半数を占め、全国各地の求人を取り扱っています。
例)リクナビネクスト、マイナビ転職
※1.各社3〜5種類の料金プランがあり、20〜150万円の料金設定がされています。
■求人の傾向
広告掲載期間は4〜6週間。「欠員補充のため急いで採用したい」「来月中に3名採用」のように早く採用したいという求人案件が多く集まっています。 また、未経験者を対象にした求人を多く取り扱っていることから、キャリアチェンジをしたい方におすすめです。
■転職者へのメリット
募集期間内に集まった応募者の中から選考を行うため、採用基準を完全に満たしていなくても人柄やポテンシャルを見込んで採用されることがあります。
こんな方におすすめ- ・できるだけ早く転職したい方
- ・社会人経験がない、もしくは1〜2年未満の方
- ・未経験の職種にチャレンジしたい方
- ・地場の優良企業や中小企業に転職したい方
- ・経験を活かしてキャリアアップ、給料アップをしたい方
- ・設立5年未満のスタートアップに転職したい方
転職サイトの裏話
広告掲載モデルは「応募数」が重要な指標。間口を広げて応募数を獲得するために採用ハードルを下げる交渉が行われています。
そのため、求人情報に記載されている応募条件が必ずしも企業の本来の採用要件ではないこともありますので、面接では+αのアピールを心がけましょう。
また、転職サイトには「延長オプション」というものであり、掲載終了前日までに適用すれば、1〜2週間募集期間を延長することができます。応募数が伸びずクレームにつながりそうな時に利用されることが多いため、不人気求人を見極めるひとつの参考にしましょう。
▼自分に合った転職サイトを見つける
・総合型の転職サイト4社を、業界歴10年以上のプロが忖度なしで徹底比較!
・IT・WEB業界に転職するなら外せない専門サイト5選!これから伸びる注目のサービスもご紹介!
エージェントの仕組み
採用企業と転職者の双方をキャリアアドバイザーがサポートし、入社のタイミングで年収の約30%を支払う採用手法。入社をするまで費用がかからないため、緊急性の低い募集を含め幅広い求人を取り扱っており、転職サイトと比べると10倍近い案件を保有しています。
例)リクルートエージェント、DODA
■求人の傾向
採用条件にマッチする方がいれば採用したいという求人案件が多く集まっているため、経験やスキルをしっかりとアピールすることが重要です。また、事業戦略上、公開できない求人も多く、有名企業のレア求人に出会えるチャンスも!
1つの職種で2〜3年以上の経験があれば、条件をクリアする求人はたくさんありますので、経験を活かした転職をしたい方にはおすすめです。
■転職者へのメリット
専属のキャリアアドバイザーが転職者を担当し、転職相談や職務経歴書作成などのサポートを行ってくれます。また、希望条件に合った求人を厳選して紹介してもらえるため求人を探す手間が省け、応募や採用担当者とのやりとりも代わりに行ってくれるため、働きながらの転職活動には欠かせないサービスです。
こんな方におすすめ- ・いい会社があれば転職したい方
- ・1つの職種で2〜3年以上の経験がある方
- ・経験を活かしてキャリアアップ、給料アップしたい方
- ・大手企業に転職したい方
- ・社会人経験が1年未満の方
- ・地方で転職したい方
転職エージェントの裏話
キャリアアドバイザーは転職エージェントにとっての営業職。「来月は5名の入社を確約させないといけない」などの営業ノルマが課せられています。 そのため、営業ノルマが厳しい転職エージェントの場合、「退職者が多く採用実績が多い案件」や「紹介手数料が高く設定された案件」を優先的に紹介されることがあり、入社後のミスマッチにつながることも。 転職エージェントの風土によって異なるため、複数の会社に登録し、情報を見極めることが大切です。 また、転職エージェントに登録すると必ずアドバイザーが付くとは限りません。 採用企業の選考基準をクリアする人材でなければ売上に繋がらないため、登録数の多い大手エージェントでは最初にスクリーニングを行っている場合があります(※1)。経験に自信のない方は中小の転職エージェントにも登録することで、アドバイザーが付く可能性が高まります。
※1.大手エージェントの場合、登録者のうち面談を行なっているのは3〜4割程度と言われています
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3. スカウトサービスの仕組み
採用企業が転職者の職務経歴書を確認でき、スカウトが送信できるサービス。月額5〜10万円のサブスク型(月額制)に加え、オプションでスカウト配信数を購入する料金形態が一般的です。2018年頃から徐々に増えてきた比較的新しいサービスで、エンジニアやデザイナー、専門職のようなスキルが明確な職種が多い傾向です。
例)Wandetly、リクルートダイレクトスカウト
■求人の傾向
「特定のスキルを持った人材」を求めている求人が多く、IT・WEB系のほか、スタートアップが多く利用しています。スタートアップ特有の「オープンポジション」という求人もあり、経験に応じてマッチしたポジションを任されることもあります。
■転職者へのメリット
例えば「人材営業で培った企業との接点を活かして、M&Aコンサルタントとしてオファーを出したい」など、想像もしていなかった職種や業界からオファーが来ることも。転職活動初期の軸が定まっていない時に登録することで新たな可能性に気付けるためおすすめです。 また、カジュアル面談を実施しているケースが多く、転職するかどうか悩んでいる場合でも気軽に企業と接点を持てるのも魅力の1つです。
こんな方におすすめ- ・転職軸が定まっていない方
- ・1つの職種で2〜3年以上の経験がある方
- ・経験を活かせる他業種・他職種も視野に入れている方
- ・スタートアップやベンチャー企業に転職したい方
- ・社会人経験が1年未満の方
- ・地方で転職したい方
- ・できるだけ早く転職したい方
スカウトサービスの裏話
採用企業は限られた配信件数を有効活用する必要があり、「年齢」「希望勤務地」「経験職種」の他に、直近活動している人に絞るために「最終ログイン日」を見てスカウトを配信しています。たくさんのオファーを受け取るために、定期的にログインをするよう心がけましょう。
▼自分に合ったスカウトサービスを見つける
【スカウトサービス】「市場価値がわかる」ってほんと?話題のスカウトサービス5社の違いを解説!まとめ
主なサービス | 転職サイト (広告掲載) |
人材紹介 (成果報酬) |
スカウトサービス (サブスク) |
---|---|---|---|
応募条件 | 未経験向け | 経験者向け | 経験者向け |
対応エリア | 全国都道府県 | 全国主要都市 | 全国主要都市 |
職種 | 営業 管理部門 サービス |
営業 管理部門 エンジニア |
エンジニア デザイナー 管理部門 |
業界 | 全般 | 全般 | IT・WEB系が中心 |
会社規模 | 中小がメイン (一部大手) |
大手がメイン (一部中小) |
スタートアップ がメイン |
ポジション | スタッフ リーダークラス |
リーダー マネージャークラス |
リーダー マネージャークラス |
※傾向が強く出ている要素を抜粋しています
転職活動の最大の敵は、条件に合った求人情報を見逃すことによる機会損失です。 広告や知名度だけでサービスを選んでいると、希望条件に合った求人に出会えないだけでなく、変われるチャンスを逃していることになります。 1. 最低でも3〜5つのサービスを利用すること 2. 経験・スキル・希望条件から自分に合ったサービスを選ぶこと この2点を押さえて、まずは自分に合ったサービスに登録をすることからはじめましょう。
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- 転職エージェント
- スカウトサービス
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